目の見えない妻と耳の聞こえない夫。同い年の二人は、ともに世界で戦う陸上選手だ。東京パラリンピック開幕まで半年。日本代表に内定した高田千明さん(35)=東京都港区=は、夫の裕士さん(35)と支え合いながら「一人息子に金メダルをあげたい」という夢に向かう。

 (神谷円香)

 二〇〇八年に結婚して以来、互いの目となり、耳となってきた。先天性の病気のため、十八歳で文字が見えなくなった千明さんは、重い難聴の夫に音声を手話で伝える。出掛ける時は、白杖(はくじょう)を持つ千明さんの腕を裕士さんが取り、階段で優しく誘導する。長男の諭樹(さとき)君(11)も手話で意思疎通を手伝う。

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