上半身だけで体のバランスを保ち、70メートル先の的に狙いを定める。昨年9月下旬、パラアーチェリーの重定知佳(37)は、練習拠点の北九州市の桃園公園アーチェリー場でいつものように、1メートル22の的へ矢を小気味よいリズムで放っていく。「その伸びのまま撃てているか確認して」。背後から、個人コーチの末武寛基(29)が声をかける。脇が開かないよう、引き手の肘を真後ろに下げたまま撃てているか、指導が入る。

 自己流のいびつなフォームを、昨年4月から教えを請う末武の下で改善し、着実に成果は上がっている。久しぶりに3連休を取り4日ぶりの練習だったこの日、前日の台風の影響で交通が乱れ、末武は...    
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