王者は笑顔を見せても満足はしなかった。昨年11月、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイであったパラ陸上の世界選手権。車いすT52クラスの佐藤友祈(30)は、男子400メートルと1500メートルの2種目を2大会連続で制したが、自身が持つ世界記録の更新はならなかった。本調子でなかったといい「東京では油断せず調整する」と佐藤。今は、東京パラリンピックで世界新をたたき出して金メダルを獲得することだけを見据える。

 大舞台になるほど燃える佐藤を奮い立たせるには「彼がヒーローになるストーリーとステージを用意するのが一番」と所属先のWORLD-ACで指導する松永仁志(47)は明かす。選手兼...    
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