パラ競泳全盲クラスのエース、木村敬一(29)がトレーニング中、水しぶきを上げながらプールの壁に迫る。プール際に立つ男性から棒で頭をポンとたたかれると、健常者と変わらない自然なターンをした。タッピングと呼ばれる合図で壁の接近を伝えるアシスタント「タッパー」。木村には欠かせない相棒だ。

 合図が早すぎても遅すぎてもターンやフィニッシュにロスが生じ、勝敗を左右しかねない。木村が本格的に競技を始めて以来16年間、その役目を担うのが母校・筑波大付属視覚特別支援学校の元教諭、寺西真人(60)。木村をパラ競泳の道に誘った張本人でもある。

 「親以上に一緒に過ごし、自分のことを...    
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