リオデジャネイロ五輪開幕直前の2016年6月。卓球のワールドツアー、荻村杯ジャパン・オープン会場の東京体育館付近に1台のバスが止まった。日本男子代表の倉嶋洋介監督(43)は下車すると、近くにある施設を話題に持ち出し、同乗していた一人の少年に声を掛けた。

 「あの国立競技場で何が行われるか知っているか」。その少年は即答する。「東京五輪です」。そして、きっぱりとした口調で続けた。「絶対に出ます」。倉嶋監督はうなずいた。「おまえなら絶対出られるからな」

 少年は当時12歳だった張本智和(16)。世代別のシングルスだけでなくシニアのカテゴリーにも出場する目前の大会に臆す...    
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