「シャトルをつかむ『キャッチ感』が欲しい」。バドミントン女子シングルスの奥原希望(24)は、独特の言葉で理想のラケットを表現する。シャトルを捉える1000分の1秒。橋口友洋(29)は一瞬の感覚を頼りに、絶えず試行錯誤を重ねてきた。

 橋口はスポーツ用品大手のミズノで、2017年からバドミントン製品の開発を担っている。奥原のラケット作りは、最も手ごわい仕事の一つ。具体的な球筋で要望を言う選手が多い中、「奥原選手は内面の感覚を大事にする」と感じている。

 身長156センチの奥原は一撃で決める強打がない分、粘って相手のスマッシュを拾いながら、緻密な配球で相手を崩しにか...    
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