金メダルを首から下げ、肩を寄せ合い、並んで記念写真に納まった。2017年12月2日、柔道のグランドスラム(GS)東京。女子52キロ級で当時17歳の阿部詩(19)は、男子66キロ級世界王者で3歳上の次兄・一二三(日体大)の横でうれしそうにはにかんだ。同時優勝は初めてだった。

 18年9月の世界選手権(バクー)では「きょうだい世界一」に輝いた。詩は言った。

 「お兄ちゃんがそばにいるので頼りになる。五輪の夢が近づいた。もう離されない」

 20年東京五輪まで二人の勢いは続く。誰もがそう思っていた。しかし、これを最後に「きょうだい優勝」から遠ざかっている。<...    
<記事全文を読む>