長く長く続いた二〇一九年シーズン。昨年十二月十四日、J2の徳島を迎えた一発勝負の入れ替え戦「プレーオフ決定戦」でJ1残留を決めた。薄氷を踏むような日々。何年にも感じるほど、苦しい一年だった。

 J1に残留できたから良かったとは、チームの誰も思っていない。経験を未来に生かさなければ、味わった苦しみは無となる。

 キャプテンを務めた大野和成は「難しい状況の中で、対話することの大切さを改めて感じた」と語る。分かっているだろうと一方が思っていても、完璧に相手に伝わっていることは少ない。バラバラになりそうな時、大野はたくさんの選手と対話することで、考えを理解し、同じ方向に...    
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