2020年元日、東京・国立競技場。日暮れが近づき、照明の輝きが増す中、天皇杯全日本選手権を初制覇したヴィッセル神戸のイレブンとサポーターが応援歌を介し、一体になった。1995年の阪神・淡路大震災で被災したクラブと街の姿を重ねた「神戸讃歌(さんか)」が響く。あの日を知る者も、知らない者も、25年の歳月を思い、歌詞をかみしめた。

 〈俺達のこの街に お前が生まれたあの日 どんなことがあっても 忘れはしない〉

 〈共に傷つき 共に立ち上がり これからもずっと 歩んでゆこう〉

 激震が街を襲った95年1月17日はくしくも、クラブ設立後の初練習日だった。選手は...    
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