10月上旬、夏の名残の日差しの下で、国枝慎吾(ユニクロ)はどこか楽しげにプレーしていた。男子プロテニスツアーの楽天ジャパン・オープンで今年から始まった車いすの部の会場は、有明テニスの森公園に新設された屋外ショーコート。3000人収容の観客席の半分に屋根があり、土、日曜の国枝の試合は屋根の下に収まりきらないくらいの観衆で埋まっていた。

 「日本の方に車いすテニスを、国枝を見てもらいたいと強く思っている。この試合が実現してすごくうれしい」。意外だった。車いすテニス界のスターとして世界で戦う国枝が、グランドスラムより3段階もグレードの低い大会で競技の宣伝役を担っている。

<...    
<記事全文を読む>