一九六四年東京五輪でボート競技の会場となった戸田市の戸田漕艇場。ここを大学時代から練習拠点とし、二〇二〇年東京五輪の出場を目指す漕手(そうしゅ)がいる。女子軽量級ダブルスカル(二人乗り)の上田佳奈子選手(30)=明治安田生命。スランプを乗り越えて成長を遂げ、世界の厚い壁を打ち破ろうとオールを握る。

 (近藤統義)

 二十二日まで二週間、戸田漕艇場や荒川であった日本代表候補の合宿。上田選手は同種目の大石綾美選手(28)、冨田千愛(ちあき)選手(26)と順番にクルーを組み、フォームを確かめた。「着実に力を伸ばしている感覚がある」と手応えを口にした。

 滋賀県出身。中学...    
<記事全文を読む>