表彰式を終えた羽生の笑顔はひきつっていた。死力を尽くしながら、完璧とは程遠い演技で全日本王者を奪還できなかった。「弱っちいので。悔しさしかない」。斜め上を見上げながら弱音を吐いた。

 6分間練習までは「調子は悪くなかった」。しかし、曲が鳴り始めると「精神と肉体とイメージが乖離(かいり)した感じ」。冒頭の4回転ループから着氷で体勢を崩す。加点を引き出すために頭を働かせながら演技したが、好転しない。3回転ルッツは回転が足りず、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)では転倒。「悪い点なら30分しゃべれる」。それほどふがいない演技だった。

 5週間で3連戦。ハードな...    
<記事全文を読む>