1916(大正5)年生まれ。夫を太平洋戦争で亡くし激動の昭和を生き抜き、平成の30年間も理容師としてハサミを握り続けた。栃木県那珂川町谷川、箱石(はこいし)シツイさん(103)は県内最高齢ランナーとして令和の世に平和の灯を掲げる。

 「ただただびっくりして言葉が出ない」。聖火ランナーに選ばれた今の、率直な感想だ。前回の東京五輪時は47歳。女手一つで2人の子どもを育てる真っ最中だった。「余裕無く働いていたので、東京五輪の記憶はあまりないんです」

 椅子が1脚だけ残る「理容ハコイシ」には、県外も含め月に7、8人の客が訪れる。バリカンやハサミ、カミソリを操る姿に、年齢...    
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