東京五輪の聖火ランナーには、熊本地震や九州豪雨など大きな災害に見舞われ、復興への歩みを進める人たちも選ばれた。苦難を乗り越える強い決意や、各地から寄せられた支援への感謝を胸に聖火をつなぐ。

 「深い痛手を負った町民が団結し、とにかく前向きに頑張らんと」。8月末の記録的大雨で大きな被害を受けた佐賀県大町町の農業森勇さん(73)は、前回の東京五輪に続き2度目の聖火リレーに臨む。

 中学2年で父親を亡くした。卒業後に後を継ぎ、農地拡大に汗を流した。前回のリレーは青年団員の時。沿道では大勢が日の丸の小旗を振ってくれた。トーチからは煙がたなびき、重かったことを覚えている。...    
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