「もう3年前から東京でやるんだ、ということが頭に刷り込まれている」。11月上旬に日本陸連が開いた会見。瀬古利彦・マラソン強化戦略プロジェクトのリーダーは、戸惑いを隠さなかった。「急に札幌に行けと言われても、切り替えられるものではない」

 国際オリンピック委員会(IOC)が前代未聞の決断を明らかにしたのは、東京五輪開幕まで10カ月を切った10月16日だった。東京の酷暑が選手の体に及ぼす悪影響を理由に、五輪のマラソンと競歩の開催地を札幌に移転する計画を発表。高温多湿のカタール・ドーハで開かれた世界選手権(9~10月)で、両種目の棄権者が相次いだ惨状が引き金となった。

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