暑さ対策で会場が札幌市に移った東京五輪のマラソンと競歩の開催地問題は、マラソンのコースが決定しないなど「2020年」を目前に落ち着かない年の瀬を迎えている。「真のアスリートファースト(選手第一)を考えるきっかけにしてほしい」―。鯉川なつえさん(47)は1995年9月3日、ユニバーシアード福岡大会の女子マラソンでトップを独走しながら、残り3キロでふらふらとなり、コースを逆送したり迷走したりした末に倒れた。高温に加えて高湿度の酷暑が招いた熱中症だった。衝撃的な姿は強い印象を残すとともに、酷暑の怖さを世間に知らしめた。「九死に一生を得た」と24年前を振り返る鯉川さんは、今回の「札幌開催」に至...    
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