シューズの裏に、あるはずの「スパイクピン」がない。スポーツメーカーのアシックスが革新的な陸上短距離用シューズを開発した。靴底にはスパイクピンの代わりに、カーボンファイバー素材をベースにした複雑な形状の突起物が無数にある。男子100メートルで日本歴代2位の9秒98を持つ桐生祥秀(日本生命)らが愛用するなど、次世代シューズは陸上界に革命を起こすかもしれない。

 (森合正範)

 2015年夏。アシックスが選手や学生からシューズのヒアリングを行った時だった。「スパイクのピンが地面に刺さって抜けない感覚がある」「このピンの長さだと地面からの抜けがいい」。当然のこととはいえ、多くの選手が...    
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