握力は1ケタ台。ボールを握るだけの力だ。手首のスナップは使えない。「全然パワーはない。ほぼ肩だけで投げている」。そう笑うボッチャの江崎駿が、目標となる白いジャックボールを見据えた。自分の球を握った右手を下ろし、前後に振って勢いをつける。規則正しく、2回、3回。下手から放られた球は床を転がり、目標球のそばにぴたりと止まった。

 脳性まひ者を除く重度の四肢まひ者が競うクラスのエース。筋力が徐々に衰える進行性の難病「筋ジストロフィー」と向き合いながら、正確な投球でチームをけん引する。「最後まで何が起こるか分からない」と楽しそうに競技の魅力を語る。

 病気が分かったのは...    
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