震災の被災地で唯一、ラグビーW杯の会場となったスタジアム。25日の試合には被災者も多く足を運んだ。釜石市の木村正明さん(63)はその一人。鎮魂、復興への期待…。さまざまな思いを胸にグラウンドを見詰めた。
 熱戦で盛り上がるスタンドに、万感の思いがこみ上げた。「みんな笑っている。来てよかった。かあちゃんもきっと喜んでいる」。震災で妻タカ子さん=当時(53)=をはじめ母や親類、友人ら近しい人を100人以上失った。
 タカ子さんは、スタジアムが立つ場所にあった鵜住居小の事務職員だった。児童や教職員が高台へ避難する中、一人だけ学校に残った。保護者らに対応するた...    
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