前回銀メダリスト、藤原の顔が引きつった。男子81キロ級の初戦、残り9秒で技ありを奪われた。優位だったはずが突然の形勢逆転。挽回へと、急いで敵に食らい付く。しかし、時間は短すぎた。

 取材エリアに来ても、ぼう然としたままだった。「いや…一瞬の隙を突かれて…甘さが出た」

 落ち着いた試合運びだった。小内刈り、大内刈りと足技を軸に攻め、指導2を引き出す。だが終盤、間合いを詰めて右足を前に出したところ、相手の左足ですくわれた。

 西脇市出身の21歳。芳田(ほうた)小時代には父の喜成さんに各500グラムの重りを買ってもらい、両足に着...    
<記事全文を読む>