気迫。執念。誇り。丸山の柔道に対する思いが全て詰まった7分46秒だった。準決勝は宿敵・阿部一との対戦。絶体絶命から帰還し、勝利をもぎ取った。「乗り越えて勝った。今後の柔道人生がいい方向に進むと思う」。日本武道館の大歓声を全身で浴びた。

 ファーストコンタクトで左手がつり、序盤に右膝を負傷するアクシデント。「膝はがくがくして力が入らなかった」。劣勢が続き、指導も二つ与えられ、勝負は時間の問題かに思えた。

 だが、ここから得意の内股を放つ。痛めた軸足を気にするそぶりはない。何度も何度も内股を放つ。強靱(きょうじん)な精神力。「勝ちたい。その一心だった」。延長に入ると...    
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