プロップ一筋の競技人生を歩んできた。スクラムを最前列で組む稲垣啓太(29)は、ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会(9月開幕)で不動の背番号1として期待がかかる。身長186センチ、体重116キロの巨体と、プロップらしからぬ運動量に支えられた献身的なプレー。「たたき上げられて育った。どんどん成長しないと先はない」。野球少年だった子どものころから、大きな挫折を経験した大学時代まで、恩師の厳しい指導を肥やしに飽くなき向上心を抱き、世界に挑む。

  (対比地貴浩、敬称略)

 「笑わない男」。いかつく、人前で無表情を貫く印象が定着しつつある。

 昔を知る人...    
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