規則正しい腕の振りに、軸がぶれない真っすぐなフォーム。ぐいぐいと大地を押して進むスムーズな走りは、右膝から下が義足とは思えない。本格的に走り始めてまだ1年余。一気にパラ陸上短距離のトップレベルまで駆け上がった井谷俊介は「自信を持って走れるようになってきた」と充実した表情を浮かべる。

 この1年の成績が華々しい。昨年10月のジャカルタ・アジアパラ大会に初出場し、男子100メートル(義足T64)でいきなり当時のアジア記録、11秒70を予選でマークし、優勝も果たした。今年の静岡国際ではさらに0秒15更新。急激な成長曲線の源は、「置かれた環境が大きい」という。

 昨年1...    
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