人なら誰しも、背中を押してくれた言葉があるはず。ラグビー日本代表で実績を重ねている堀江翔太(パナソニック)にとって、それは先月21日に亡くなった父慎一さん=享年64=の「行ってこい」の一言だった。

 昨秋に右足疲労骨折を負った堀江は同29日、ニュージーランドでの日本代表候補の強化試合で半年ぶりの実戦復帰を果たした。その遠征に旅立つ直前の25日の成田空港。報道陣の取材中、33歳のフッカーはわずか4日前に慎一さんが大腸がんで亡くなったことを唐突に切り出した。「ちょっと亡くなった」。いつも通りのさばけた口調で表情も柔らかかったが、続けた話に父への思いがにじんだ。

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