さばさばとした表情に落ち着いた語り口。しかし、言葉の端々にはたぎる闘志がにじむ。「勝ちたい。今季やっと、自分の原点が見えた」。チェンとの死闘から一夜明け、羽生は平昌五輪後に失いかけた勝利への渇望を取り戻した様子だった。
 高難度のジャンプに安定感も加わったチェンの快演は、羽生がノーミスでもかなわない。「強い相手を見たとき、沸き立つような、ぞわっとする感覚」に陥った。強大なライバルを前に「完璧な演技で勝つことがうれしく、自分のためになると気付いた」。
 ロシア杯から4カ月、結局右足首のけがは完治しなかった。平昌と同じ痛み止めを飲んだ。演技への直接の影響は見えなくても、...    
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