こわばっていた顔に、ようやく普段の柔らかさが戻った。世界女王として臨んだ8月のアジア大会で、まさかの敗戦。「マットに上がるのが怖い」とまで漏らす中、奥野が鮮やかなテクニカルフォール勝ち。再びその強さを示すとともに、失った自信を取り戻した。

 米国選手との決勝。勝利にかける思いが、先制点の場面に表れていた。得意のタックルにはこだわらない。相手がタックルに出てきた瞬間、背後に回り込んだ。

 攻め続けて勝つのが理想だが、今大会は「勝ちにこだわる。(勝ち名乗りで)最後に自分の手が上がっているように」。

 アジア大会で負けた悔しさは忘れられない。練習に身が入ら...    
<記事全文を読む>