元プロ野球選手で初の公認会計士が誕生した。岐阜県多治見市出身の奥村武博さん(38)。土岐商高から投手で阪神タイガースに入団。けがで辞めた後、9年の歳月をかけ難関の公認会計士試験を突破、実務補習などを経て先月、正式に登録された。「野球選手らしく9回を投げ切った気分」と晴れやかに語るが、第二のプロ人生までには多くの挫折を乗り越えてきた経験がある。

 「今季は駄目かも」。奥村さんには予感があった。阪神入団4年目の2001年。けがに苦しみ、1軍公式戦の登板経験はない。編成担当者から「来期は契約しません」と告げられ、衝撃で頭が真っ白になった。

 翌年は打撃投手に職を得たが、1年で解雇。ある日、何げな...    
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