集中力を切らすことはなかった。抱えた点差は11点。敗色濃厚の中で迎えた八回だった。先頭打者で迎えた打席で、山崎福の変化球を右前に運び、チャンスメーク。チーム唯一のマルチ安打を記録した。

 「無駄な打席なんて一つもない。集中力を切らす方が間違っている」 精彩を欠いたチームに活を入れるように、言い放った。その言葉通り、攻守に独り気を吐いた。六回無死一塁の場面では、駿太の放ったライナー性の打球をダイビングキャッチ。「捕れる打球はアウトにしたい」と地面スレスレで好捕する超美技を見せた。

 「チャンスで1本が出ない深刻な状況だけど、いいプレーも出ている」と西川は前を向いた。前半戦最後のカード。いい形...    
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