松井裕の熱投だった。延長十回2死一、二塁、代打矢野を147キロの直球で空振り三振に切って取ると、マウンドで「よっしゃー」と大声を上げた。東北楽天の首位死守に負けられないこの試合、九、十回と2イニングに及ぶ救援で勝利への流れを呼んだ。

 十回1死から西川に左中間二塁打を浴びた。中田を中飛に打ち取ると、ベンチの指示でレアードを一塁に歩かせた。この2死一、二塁、矢野に続く代打として大谷(岩手・花巻東高出)が準備していた。昨年の日本シリーズ第6戦で、相手の救援投手に揺さぶりをかけた日本ハムの心理作戦だった。それでも松井裕は一切動じなかった。

 「矢野さんを打ち取るために、敬遠四球を出した。大谷さん...    
<記事全文を読む>