支度部屋に戻った高安の姿がショックの大きさを物語っていた。報道陣から何を聞かれても無言。というより言葉が見つからず、出てこない。どこを見つめるでもなく、視線をさまよわせた。大横綱が大関候補に示した相撲の厳しさが、それだけ強烈に伝わっていたということだ。

 白鵬は右から張って立ち、右にずれながら右四つとなって組み止め、左上手まわしも奪った。「初場所やられたからね。右から攻めていこうと思った」。胸から当たって高安の圧力に屈して押し出された初場所の苦い思いを忘れず、まず威力ある突き押しを封じた。

 それでも1度目の寄り身を残されると、左上手を浅く持ち替えて頭をつけた。四つに組んでも高安の腰の重さ...    
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