今季通算10勝目は劇的な形で訪れた。全員で苦しみ、悩み、考えた末にたどり着いた。5月19日のイーグルス戦(ZOZOマリンスタジアム)。九回に同点に追いつかれた後、迎えた延長十回1死二、三塁の場面だった。打球は右前に転がり、サヨナラの走者がホームを踏んだ。抱擁しながら喜びを分かち合う選手たちの姿を伊東勤監督はうれしそうに見つめた。そして戻ってくる選手、一人一人と握手をして、ねぎらった。目は真っ赤に充血しているようにも見えた。

 「泣いていないよ。周りからもそう言われたけどね。目薬だよ。目薬!」 翌朝、グラウンドに姿を現した指揮官はごまかすように語った。監督、コーチ、選手全員と対話を重ねて苦...    
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