鮮烈な一打だった。0-0の延長十二回、東北楽天の新人田中がファンで真っ赤に染まる左翼席に決勝2ランを放った。「自分でもびっくり。打球(の行方)はよく分からなかったが、スタンドの声援でいくのかなと感じた」。プロ初先発の試合で初本塁打を放ち、興奮冷めやらなかった。

 2死一塁。あと1死でチームの勝利がなくなる土壇場で、土肥の高めの速球を振り抜いた。ベンチで先輩から手荒い祝福を受けると一気に笑みがはじけた。

 1軍デビュー2戦目の前夜に初盗塁を決め、「そこを評価した」(梨田監督)と先発に抜てき。だが「周りの声が聞こえないぐらい」に緊張し、七回まで3打席連続三振。五回は無死一、二塁から犠打を決めら...    
<記事全文を読む>