越前漆器の蒔絵(まきえ)職人で伝統工芸士の松田眞夫(さなお)さん(83)=鯖江市河和田町=が、大相撲で行司が使う軍配の装飾を手掛けた。表面に力強い竜を描き、側面は貝殻を使ってきらびやかに飾った。不在となっている行司の最高位・木村庄之助の襲名に合わせて贈られる予定で「最高位にふさわしい最高の出来栄え」と誇らしげだ。

 大相撲ファンで行司との親交が深く、五十年近く軍配を贈っている天龍神社(小浜市)の高橋神龍宮司(77)に頼まれ、昨年十一月から三月末にかけて装飾した。

 軍配を扱う越前漆器の蒔絵職人は松田さんだけで、高橋宮司からの依頼は七本目。これまでは十両や幕内の行司が愛用しており、木村庄之助...    
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