中村俊にとって横浜Mとの古巣対決。計13年間所属したチームを、苦渋の決断の末に離れた経緯は磐田の誰もが知っていた。「俊さんのために」。特別な思いを抱くベテランを後押しするように磐田の選手は奮闘したが、あと一歩及ばなかった。

 中村俊がボールを持つ度に、横浜Mサポーターからブーイングが起きた。昨季までの心強い声援とは正反対。しかし、実力を認めているからこその反応と中村俊は感じた。「良いことじゃないか」。周囲の雑音に惑わされず、プレーに集中した。

 前半34分、中村俊を起点に同点ゴールが生まれた。得点した大井は真っ先に中村俊の元へ向かった。仲間が次々と駆け寄り、背番号10を中心に輪ができた。大...    
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