なかなか眠りにつくことができなかった。いろいろなことが頭を駆け巡った。不安、プレッシャー。注目のドラフト1位・佐々木千隼投手はプロ初先発前夜、真っ暗な部屋の中で自分と向き合っていた。登板前夜に眠れない。そんな経験は初めてだった。

 「キャンプ、オープン戦と思う通りにいかなかった。だから不安でしたね。結果を考えて…。もう不安しかなかった」 キャンプ、オープン戦と頭をひねる光景が目立った。口数もだんだん減り、表情からは明るさが消えた。それでも5球団競合の末、獲得をした黄金ルーキーの一挙手一投足をマスコミは追い続けた。佐々木の存在が注目を集めるようになったのは大学4年ぐらいから。毎日、カメラを...    
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