二〇二〇年東京五輪・パラリンピックをめぐり、解体した旧国立競技場内にあった「秩父宮記念スポーツ博物館・図書館」の大半の収蔵品の移転先が宙に浮いている。日本スポーツのレガシー(遺産)といえる歴史資料だが、世界中から多くの人が訪れる二〇年五輪までに移転先を決めるのは難しそうだ。

 (森本智之) 両館は一九五九年、旧国立内に開館した。当初は規模を約一・七倍の約三千六百平方メートルに拡充して新国立に移転する予定だったが、計画の見直しにより、百平方メートルに縮小された。博物館は資料約六万五千点、図書館は約十四万冊を所蔵するが、新国立で展示できるのは、秩父宮雍仁(やすひと)親王ゆかりの百点にとどまる...    
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