安藤(スズキ浜松AC)は、リオデジャネイロ五輪銀メダリストの背中しか見ていなかった。「キルワ選手と走る機会はない。ここで付いていかなければ、世界とは勝負できない」。ペースメーカー(PM)がつくり出すハイペースの展開に、大胆な作戦と強い決意で臨んだ初マラソン。チームメートの清田と共に、女王を追った。

 PMが離れた中間点以降は未知の領域。だが、両腕を下げた独特のフォームで淡々と距離を刻む。上半身に力が入りすぎる癖を直すために、里内監督と試行錯誤しながらつくり上げた走法だ。30キロを過ぎても5キロを16分台でペースは落ちない。

 キルワに何度か揺さぶられたが、冷静に対応した。1月の宮崎合宿では...    
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