後半ロスタイム、中央からのFK。仙台・金久保が早めに蹴ったボールは柏に渡る。エリア手前に詰めた奥埜がトラップミスを見逃さず、かすめ取った。「しっかり右足に当たっていなかった」と振り返る低い弾道のシュートは、GKの前で一度バウンドし、予期せぬ軌道を描きネットに吸い込まれた。

 奥埜は「FKの時、よそ見をしていた」と打ち明けた。金久保から名前を呼ばれ、気付くと目の前にボールがあった。「足を出して取り、思い切り振り抜いた」。殊勲のゴールは苦笑いの産物。だが、勝利は偶然ではない。

 試合開始と同時に、仙台はゴール近くでクリスティアーノ、ディエゴオリベイラの屈強な助っ人に、駆け回られた。端から見れば...    
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