男女を通じて歴代最多の通算53勝に一歩届かなかった高梨。「やってしまった」と痛恨の瞬間を振り返った。

 1回目のジャンプで首位に立ったときは、中継カメラに手を振って笑顔を見せる余裕があった。だが、2回目で直前に飛んだ伊藤が好記録で暫定1位に躍り出ると、緊張が生まれたのか飛距離が伸びない。K点(98メートル)に4メートル届かず、着地もやや乱れた。同時に観客からはため息が漏れる。高梨は思わずしゃがみ込んで下を向いてしまった。

 試合後、口元をしばしば押さえながら伏し目がちに質問に答えた。「ジャンプ台の感触をつかみかけていたが、対応できていなかった」。飛び出すタイミングが遅れてしまったといい、「...    
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