一瞬の勝機をつかんだ。県選手権決勝、赤迫は元全日本王者・高橋を押し込み、内股を打った。こらえる相手をたたきつけ、技あり。「ここだ、というタイミングだった」。180センチ140キロの巨漢は畳がずれるほどの豪快な投げで頂点に立った。

 実績豊富な5歳上の高橋に練習では負け続けてきた。「引き手と釣り手を両方持たれ、何もさせてもらえなかった」。迎えた大一番は「出だしで下がったらやられる」と前に出た。組み負けても、襟や袖、背中を必死でつかみ、敵が疲れを見せるや力を振り絞ってポイントを奪った。その後、コンタクトレンズが外れるアクシデントにも見舞われたが、かすむ視界で踏ん張った。

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