特別な思いでマウンドに上がった。2月23日。石垣島キャンプを終えたマリーンズは沖縄本島で対外試合をスタートさせていた。初戦の相手は宜野座でのベイスターズ。そのゲームで新人の有吉優樹投手は八回から登板をし、1回を無安打無失点に切り抜けた。ルーキーとはいえ25歳。大事なアピールの場で結果を出した。

 「意外と落ち着いて投げることができました。気持ちで投げました」 昨年末まで九州三菱自動車の営業マン。その時の癖はまだ抜け切れない。ふとした瞬間に携帯電話にお客様から着信がないか気になってしまう。「あ、もう気にする必要はないんだ」。素の自分に戻ると照れ笑いを浮かべる。それは野球だけではなく、一人の...    
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