新横綱らしく、初々しく、そして堂々とした口上だった。大相撲の七十二人目の横綱に昇進した稀勢の里(30)は二十五日、東京都内のホテルで昇進の伝達を神妙な面持ちで受け、「横綱の名に恥じぬよう、精進いたします」と述べた。

 照明とカメラの無数のフラッシュを浴びながら、使者の伝達を聞いた稀勢の里。口上は勇ましく、完璧に聞こえたが、本人はその後の記者会見で「若干、かんでしまいました」と笑みを浮かべ、恥ずかしそうに話した。

 伝達式では表情一つ変えず、記念撮影ではカメラマンから笑顔を要求されても、硬い表情を崩せなかったが、会見で言葉を重ねるうちに、新世代の横綱らしく愛嬌(あいきょう)のあるところがのぞ...    
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