戦後最大のイベント、東京五輪が生んだ英雄、円谷幸吉が亡くなって五十回忌を迎えた。27年の短い生涯を駆け抜けた円谷の姿はわれわれに何を残すのか。(宮田建)◎敗れざる人(7)完 自死/強さと弱さ見せ 時代疾走 1967年末、須賀川市に帰郷した円谷幸吉(1940~68年)には落ち着きのない不自然な様子がうかがえた。姉の岩谷富美子(82)=東京都=は「家族でだんらん中に姿を消し、戻ってこなかった時が何度かあった」と振り返る。<切ないまでの叫び> 円谷は正月、2年前に破談した女性が結婚したことを知る。同時に、父幸七主導で地元女性との縁談が進められていた。

 実は地元に「お茶入れ」という儀式がある。...    
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