◎敗れざる人(1)今に生きる/駆け抜けた27年の生涯 冬の風物詩、東京箱根間往復大学駅伝。陸上の長距離走に親しむ者なら誰もが憧れる舞台だ。今年、精鋭たちを率いた監督20人のうち5人までが福島県出身者だった。

 駒大の大八木弘明(会津若松市出身)、東洋大の酒井俊幸(石川町出身)、早大の相楽豊(郡山市出身)、日大の武者由幸(相馬市出身)、国士舘大の添田正美(須賀川市出身)。

 ランナーに目を向ければ、往路4区で須賀川市出身の阿部弘輝(明大1年、学法石川高出)が疾走した。

 長距離と福島。関係性を考えていくと、ある人物の姿が浮き上がってくる。<地元に夢引き継ぐ> 円谷幸吉(1940~68年)。19...    
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