12月上旬に行われた柔道の国際大会グランドスラム東京で、一つの場面に目がとまった。優勢勝ちした男子のある外国人選手が、対戦相手にまたがった状態でガッツポーズと雄たけび。喜ぶ気持ちは分かるが、敗者への敬意を欠く態度と映った。そして、リオデジャネイロ五輪で金メダルに輝いた男子73キロ級の大野将平(旭化成)を思い出した。

 リオ五輪で大野は全5試合のうち決勝を含む4試合で一本勝ち。五輪では日本男子に2008年の北京大会以来となる金メダルをもたらした。勝ち上がりを見る中で、大野の優勝は揺るがないだろうと心の準備はしていたが、いざ金メダルが決まった後の振る舞いは想像を超えていた。

 表情を変えず、も...    
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