仙台市出身の岸孝之投手(32)=東北学院大出=が西武からフリーエージェント(FA)宣言し、東北楽天に入った。10年過ごした西武を離れて地元に帰った背景には何があったのか。そこには人生の岐路に立った野球人の苦悩が浮かび上がる。<西武へ不信募る> 彼とは仙台六大学野球時代からの知り合いだ。東北楽天入りの記者会見が終わってから、携帯電話にメッセージを送った。地元で活躍する意志を明確に示した姿が実に頼もしく思えたからだ。

 同日深夜、律義に電話をもらった。

 「悩み続けた日々がもうすぐ終わりそうです」。苦悩から解き放たれた安堵(あんど)感が穏やかな声から伝わってきた。

 心の葛藤は今年9月に始まった...    
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