【解説】東京五輪のボート、カヌー・スプリント会場は、宮城県長沼ボート場への変更ではなく、現行の「海の森水上競技場」に落ち着いた。「復興五輪」を強調していた小池百合子都知事だったが、長沼案断念の理由に挙げたのは「費用」と「立地」。変更案を突然ぶち上げ、期待を高めた末の見送りに、歓迎ムードだった宮城県には「振り回されただけ」とのむなしさが漂う。

 東京都の調査チームが9月下旬に打ち出した長沼案は、五輪の経費縮減が出発点だったが、東日本大震災からの復興をアピールする狙いも掲げた。だからこそ宮城県の村井嘉浩知事はすぐに受け入れ態勢づくりに奔走。登米市の仮設住宅団地を選手村にする計画を提案し、コス...    
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