史上最多の4741人がエントリーした「第28回ツール・ド・おきなわ2016」。参加者の数だけ思いがあった。

 熊本市消防局の救急救命士の中原裕章さん(37)は自身の限界への挑戦と、4月の熊本地震で店舗が大きな被害を受けた同級生を励ますため、市民レース210キロに初めて挑んだ。

 中原さんの自宅がある東区は震源の益城町に隣接し、震度7を2度記録した。自宅は不幸中の幸いで大きな被害はなかったが局に招集され、その後1カ月間は普段の約3倍の出動。避難所や車中泊で体調を崩した市民の搬送に追われた。

 一方、同級生が店長を務める市内の自転車店は倒壊寸前に。中原さんは練習不足だったため、6月の長崎県壱岐市...    
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