「仁井田の相撲で待ったなし」。高知県内の相撲通にひっそり伝わる言葉がある。起源となった奉納相撲が、高知市で今も続いている。

 三里地区の総氏神である仁井田神社。「相撲神社」とも呼ばれ、今も境内とお旅所に土俵を持つ。

 拝殿には江戸期のものと思われる「かわずがけ」の技を仕掛ける力士の絵馬。昭和4年に奉納された絵馬には、観客がみこしの前で相撲に熱狂する場面が描かれている。

 50年前に出た「高知市史跡めぐり」(橋詰延寿著)には、仁井田神社について「元和元年(1615年)以来、祭礼には浜辺で大相撲を奉納している」との記述がある。

 〈この大相撲に出ないと他の場所に出場ができない例になっていたので、押...    
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