J2再降格の重圧を振り払い、磐田は自力で残留を勝ち取った。勝利を告げる笛と同時に選手、スタッフは抱き合い、互いをたたえた。「生きてて良かった。最低限のことはできた」。苦しみ抜いた今季の戦いを終え、名波監督はほっと一息ついた。

 引き分け以上で残留は決まる。まず守りを固めて失点しないことが重要だった。名波監督は1日の紅白戦まで「守備的な」選手起用を考えた。今季全試合に先発していたアタッカーのアダイウトンを外すことも本人に伝えた。1年でのJ2降格が現実味を帯び、眠れない日々もあった。確実に勝ち点を取りにいくつもりだった。

 しかし、指揮官は自問自答した。「守備的なサッカーをしても面白くない。今...    
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